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執筆者の写真陽介 大石

『ウェルビーイングな旅』 −北海道下川町で過ごす出会いの3日間を大解剖− しもかわ未来ツアー

 


 2023年9月8日(金)〜10日(日)の2泊3日、「自然体で過ごす、well-beingな日常」をコンセプトに、しもかわ未来ツアーを開催しました。今年のツアーは、計画・募集からツアーまでぐるっとしもかわの完全単独事業として実施。(ツアーの詳細は下記ボタンより



ツアー前には、事前にオンライン交流会・顔合わせも実施。




 今回はキャンセルもあり、2名での実施となりましたが、その分濃い時間を過ごすことができました。それではどんな濃い時間を過ごしていったのか大解剖していきます。


 

 まずは、名寄駅にお迎えに行き、そこからツアーが始まります。オンラインでの顔合わせもしているので、安心安心。と思っていたら、まさか、参加者のおふたりJRでの席が隣同士だったという。でも気づいたのは、みんなで合流してから。これもまた旅の思い出。


 車を走らせ、下川町に入ると早速ぐるっとしもかわツアーがはじまります。翌朝、みんなで作る朝食のセットを集めに行きます。最初は、農家さんのところへおじゃまさせてもらい、お話を伺ったり、その場で旬のものを食べさせてもらったり、最後には農家さんが天塩にかけて育てたもぎたて野菜たちをわけてもらいます。

 最初に伺ったのは、アスパラや小麦、春菊を育てる林さんご夫妻の畑へおじゃましました。




 参加者からは、「初めて春菊が育っているところを見た。」、「生で食べてもエグみが一切なく、柔らかくて美味しい。」農家の林さんからは、「うちの春菊はサラダで食べられるんだよ。家だとトマトとハムとチーズを合わせて食べちゃうかな。」など、あっという間に打ち解けて話が盛り上がってしまいました。

 次に、しもかわの特産品でもフルーツトマト農家、吉田さんご夫妻の畑へおじゃまします。




 何棟もあるハウスの中のどこにいるかな?と思ったところ、ちょうど収穫を終えたハウスから吉田さんが出てきました。ハウスを見学しながら、フルーツトマトならではの話を聞き、別のハウスではその場で完熟トマトをもぎ取り食べさせてもらったりもしました。

 

 あっという間に、予定の時間を過ぎていましたが、普段会えない人たちが交流すること、どうやって自分たちが食べるものが作られているのか知ることも大切なこと。


 その後、jojoniという薪窯パンのお店で2kgのカンパーニュのハーフを受け取り、オリエンテーションを兼ねた昼食に。昼食では、ケータのケータリング でお弁当をみくわが丘という森と親しめる場へ配達してもらい、ゲストと一緒にランチをしました。ゲストには、みくわが丘を管理しているNPO法人森の生活のスタッフであるあやぱん(長尾さん)と共に移住の話やなぜ下川へ来られたのかなど、参加者からもゲストからも互いに深めあう話ができました。その後、みくわが丘の森をサクッとご案内いただきました。






 初日のメインアクティビティは、どさんこ(北海道和種)ハナちゃんとの触れ合い、そしてハナちゃんと持続可能な暮らしを目指す小峰さんとの交流タイム。

 まずは、小峰さんとハナちゃんとの挨拶を終えてから、ワクワクドキドキの乗馬体験。乗馬クラブとは違い、自然の中に溶け込みこもれびを浴びながらの乗馬は最高に心地よさそうでした。ハナちゃんや乗馬に慣れたら、引き馬体験(経営者やリーダー向けのホースコーチングのプラグラムに入っていることで知られています)。思うように誘導できたり、できなかったり...でも自分の意思はどうだった?意思を伝えようとした?どこを見ていた?やはり同じ方向を共に向き、同じビジョンをきちんと描き、意思をきちんと表示していくこと。思っていてもなかなかうまくいかないことが多いですよね。でもどこで失敗をしているのか、振り返ってみると見えてくることが多かったのではないかと思います。引き馬を終えたところで、ツリーデッキでのティータイム。町内で牧場を営みながらカフェもしているビカムさんのチーズクリームのロールケーキを食べて回復。まったりしながら、小峰さんの暮らしや日常、そして生き方について触れながらの交流タイム。最後には、お世話になったハナちゃんへのケアとしてブラッシングにて終了。






 小峰さんとお別れしたら、ウェルカムBBQに向けての準備開始。事前のオンライン説明会にも参加してくれた下川を愛する北大生を召喚し、みんなで準備。仲間と一緒にやっている菜園で焼きたいものを自分の手で収穫してもらいました。その後、メインのジンギスカンを調達しに肉のキクチさんへ。しもかわのしいたけと飲み物を買い足してから本日の宿へ。



 宿泊は、エコハウス美桑。チェックインを済ませ、荷解きなど小休憩。その後は、温泉で使ってもらうための化粧水づくりワークショップ(WS)。A-frame cabin iworの宿泊者向けに行っているものをツアーの参加者にも実施。WSで使うのは、オーガニックハーブを自分たちの手で栽培し、それを生かす化粧品づくりを行うSORRYKOUBOU さんのカモミールとカレンデュラのチンキ剤。化粧水をつくるという日常ではあまりしないことを体験いただきました。



 夜の準備を終えたところで、BBQの準備に取り掛かります。観光協会の職員も合流し、みんなでBBQ。焼いたり、食べたり、話したりと夢中になりすぎてしまい写真は撮り忘れてしまいました。いい時間を過ごした証ということに。お腹いっぱいになった後は、A-frame cabin iworに移動して、焚き火&星空バータイム。満天の星が見え心も満たされました。

雰囲気にも酔えるようしもかわのクラフトジン「EZOUSAGI」を用意。

「記憶に残る最高の1日でした」... きた人にしかわからない空気感があります。



 温泉でその日の疲れを流しに。そして、おやすみなさい...1日目終了。


 

 2日目は、森の中での手作り朝食タイムからスタート。いつもとは違う朝の始まりはとても心地よかったようです。

A-frame cabin iworに移動し、火を起こすところから始めます。

今回は、スウェーデントーチを使って料理にチャレンジ。白樺の樹皮(がんび)を着火剤に自然の恵みを利用することも知恵のひとつ。こんなんでつくのかなと心配そうでしたが、徐々に着火していきました。完全に着火したところで、調理もスタート。フルーツトマトやパン、モッツァレラをスライスしたり、春菊をちぎったり、コーヒー豆を挽いたり、お湯を沸かしたりみんなで協力していきます。ある程度準備ができたところで、下川産トマトジュースで乾杯。日の強さもいい感じになったところで、オリーブオイルをたっぷり入れ、カンパーニュに熱を加えていきます。トースターで焼くよりも、火力が桁違いに違うので、サクッと焼き上がります。焼き上がったら、興部産のハムや準備したものをオンして、オープンサンドでいただきます。自然の中でいただく朝ごはんは、心地いい時間となりました。





 朝食を食べ終わると美桑に戻り朝ヨガ。お腹が苦しいこともあるので、ヨガを担当してもらうのははるひさん。森のようちえん「カカラ」の代表も務める。自己紹介を兼ね対話を。ゆったりとした朝の時間が続き、緊張も和らぎ少しずつヨガに入っていく。呼吸を意識したヨガは、普段の生活にすぐに生かすことができるので、息を止めてしまわないよう、細く長く息をはいていく。

気付いた時には、寝ているような心地よさでした。




 ヨガでデトックスし、さらにデトックスできるようエスニックランチへ。

エスターズで、それぞれ気に入ったメニューをチョイスし、内からも体を温めていきました。(僕にとっても最後のエスターズランチとなってしまいました)



 ランチの後は、森のまちであるしもかわ町を森さんぽ。案内は、のらねこやの藤原さんにお願い。藤原さんの世界観に引き込まれながら、普段とは違うミクロの世界や生き物たちの世界へ。今回は、眠っている五感を呼び覚ますことも裏のテーマとしてお願いしていました。




 前半は、森と親しむ方法やヒントを見聞きしたり、においを嗅いだり、鳥のさえずりなどを楽しみました。後半は、林道脇に生えてきた野良トドマツを除伐し、その枝葉を使って蒸留体験に移っていきました。蒸留していくために、枝葉をある程度の大きさにちぎり、専用の容器へ詰めていきます。みんなで協力して、詰め終わったらようやく蒸留がスタート。




 蒸留が終わるまでは、アロマや薬膳茶を扱う二十日の塚本さんに自分の体質を知り、その体質にあったオリジナルブレンドを教えていただきます。その前に、用意いただいた素材の中から自分でブレンドした一杯で一息つきます。準備いただいた体質シートを使いながら、各々記入していくと、自分の体質や特徴が見えてきます。塚本さんからもこんな症状ありますか?こんなことないですか?とヒアリングを受けながら、さらに分析を深めていきます。その後、自分の体質を改善していく手助けになるものをセレクトし、オリジナルブレンドを完成させていきます。




世界にひとつだけのオリジナルブレンドができた頃には、蒸留も無事終了し、エッセンシャルオイルと芳香蒸留水も完成。自然の恵みを分けていただくサステナブルな取組も喜んでいただきました。何より、自分の手でつくったという経験こそ、価値があります。



 朝から夕方まで目一杯動いたので、しもかわ町を一望し夕焼けを目に焼き付け夕食に向かいます。ツアー最後の夕食はゲストを招いての町民みんなが愛するアポロでのディナータイム。ゲストハウスや移住に興味のある方々に参加いただいていたので、移住者でありゲストハウス開業予定の小谷さんと一緒に夕食を囲みます。普段聞けない話や現在進行形のリアルな話は参考になる点もいくつかあったのではないかと思います。

(食事は撮影し忘れてしまったので、昨年のツアーリンクを記載しておきます)


夕食後は、宿泊施設に戻り、2日目の疲れを癒しに温泉へ。2日目も各々星空を見上げる時間も気持ちよかったとお話いただきました。


 

 最終日の3日目。宿泊施設へ迎えに行き、リバーウォークへ向けて出発。到着してから準備を整え、川のガイドをしているべぇやんイチオシの川へいざ。透き通るほどのキレイな川なため、宝石や鉱物混じりの石たちが次から次へと見ることができます。一度見つけてしまうと、足元ばかりを見ながらのリバーウォークが続いていきます。ふと、顔を上げると自然の中に溶け込んでいる自分に気づき、滝が目の前に。せっかく来たからと2人とも滝の中へ吸い込まれてしまう。終わった時には、普段とは違う経験、非日常な体験ができたとを喜ばれていました。






 身体もリフレッシュし、モレーナへ。世界を旅した下川町にたどり着いたマスター曰く、20種類以上の現地のスパイスが入る薬膳カレーと言ってもいいくらいと。原地仕込みのカレーだからこそ、旅人たちを魅了し続けている。そんなモレーナのカレーを最後に食べていただいた。食べ終わってからは、3日間を振り返り、自分自身と向き合う時間をもつ。

 



 名寄駅向かう前に、しもかわで気に入ったものをお土産として購入し、最後にもう一度食べたいということで、ビカムのケーキで締めくくりました。


 後日届いた参加者からのアンケートでは、


 下川に行ってから生活が変わりました。 近くの川辺や林を「何か面白いものないかなー」と色んな所を見ながら散歩したり、夜寝る前にストレッチしたり香木を焚いたり、黒豆茶をホットで飲むように、など…。 下川という場所を知り人と出会い、めでたく移住候補地になりました。が、今の生活をよりよくできる知恵をたくさんいただいたなぁと強く思います。改めて、大石さんはじめたくさんの方々にありがとうです。


 「これからの人生、どこで何を大切に生きていくか」を日々悩んでいたり、同じ世代の周りの人も同じ様な事を言っているので 下川町の豊かな自然を活かし楽しめるプログラム、ツアーを行って下さったこと、今の私にとっては とても軸となる内容でした!(自然の中で過ごす事の心地よさ、新鮮で美味しいものを食べる、人と繋がっていく、お金に縛られない) 大石さんがツアー前後や、ツアー中も細かく配慮し 進めてくださったのがとても印象的で、説明会の時から丁寧な方だなぁ!会ってみたいなー!という印象を受けたので 下川町?遠いー!という点を乗り越え参加を決めました^_^ 下川町も魅力的な町ですが、大石さんのツアーだから参加した、そして出逢わせていたただいた方々 みなさんとても優しく魅力的な方々だったなー!!!!と思っています! 改めて 豊かな時間をありがとうございました!これからもよろしくお願いします♬」


とありがたいメッセージをいただきました。

ぐるっとしもかわとして、届けたい事業への思いなどが伝わる2泊3日となりました。

自分自身も来てくださった方へ、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

引き続き、こうした出会いを紡ぎながら、皆さんのこれからの暮らしへつながる事業を継続していきたいと改めてそう思いました。





 


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